本ユーザー会では、主催側が特定のテーマを設定せずに司会進行、アドバイザーに徹し、参加各々が自社の課題や問題意識、あるいは情報を持ち寄って意見交換を行います。

また、第二回本会では、前回（第一回本会）のフィードバックから、企業規模により参加者を二つのグループに別け、それぞれでディスカッションを行いました。

これは立場や問題意識の近い参加者をグループにすることで、より有意な意見交換を行うことを意図したものでしたが、概ね功奏し、当日は活発な意見交換が行われました。

なお、大規模グループは弊社コンサルタントの中村が、中小規模グループは ADS 社代表で SharePoint MVP の及川氏がモデレートさせて頂きました。

以下は、当日俎上に上ったテーマの一部です。

大企業グループ：
どこまでエンドユーザーに権限を与えるべきか
SharePoint 環境の健全性維持のために監視すべき要素は
サイトやコンテンツのアクセス権付与方針は
ユーザーのプロフィールをどうしているのか
SharePoint のバージョンアップと費用対効果

中小規模グループ：
ユーザーに SharePoint 利用を納得してもらうには？
SharePoint を活用したテレワーク
SharePoint ワークフローの活用方法
Office 365 で IE のバージョン追随をどうするか
担当者の引き継ぎをどのようにスムーズに行うか

いずれのテーブルでも ShaePoint の運用実務に関わる参加者ならではの内容の濃いディスカッションが行われました。「自社でも活用できそうな情報を多く得られた」「時間が短く感じた」「特別講演がとても充実していた」等のフィードバックを頂いています。

他方、ひとつの部屋の中でグループを分けたことから、どうしても隣の声が気になってしまう、集中しにくい、という指摘もあり、次回以降の課題となりました。

特別講演として、まず インフォシェア社の西岡様より、SharePoint（含 SharePoint Online）において複数のサイト/サイトコレクションから情報を収集し、任意の形式で表示することが出来るアドオン Webパーツ「Lightning Conductor」を紹介いただきました。

既存の「コンテンツクエリパーツ」と異なり、ほぼリアルタイムであるにも関わらず、サーバーに大きな負荷をかけず、高速に動作し、かつ外観のカスタマイズも容易である点が特徴です。

ついで、ソノリテ社の松浦様より、SharePoint サポートサービス「SSS（スリーエス）」について紹介いただきました。

SSS は SharePoint 領域に特化したアウトソーシングサービスで、 サポートから開発、コンサルティングまで、企業や業務の大小や国内外を問わず幅広く対応します。

ユーザー企業であるサッポログループマネジメント社の中西様からは、前任者の突然の退職後、社内 SharePoint 担当に任命されてからのご苦労と、ノーツ移行における一事例として SharePoint で代替の難しかった「ビューで文書（アイテム）を選択した一括印刷」をどのように工夫したか、について講演がありました。

いずれも全く方向性の異なる内容ではありましたが、参加者の皆様からは多くのポジティブなフィードバックが寄せられています。

なお、特別講演のスライド資料は、いずれも参加社限定で公開しています。